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毒親と絶縁したい!を成功させるたった1つの真実

毒親との絶縁を成功させるたった1つの真実

FROM:親子関係カウンセラー川島崇照

 

真実は正々堂々と毅然とした態度で意思を伝えて断絶する

毒親はあなたの身になって考えるということができません。だからいつまでも自分の都合ばかりを押し付けてきます。

そんな毒親にははっきりとあなたの気持ちと考えを伝えて断るということがとても重要です。

 

関係断絶の手紙を送る

気持ちの伝え方の1つとして『手紙を送る』という方法があります。

手紙に書くことは、あなたがこれまでに親から受けてきた心傷つけられる行為とそのときのつらい感情と気持ち、そして今後どういう親子関係になっていきたいかということです。

この手紙を送ることであなたがこれまで言えてこなかった本当の気持ちを伝えます。

そして親が勝手に決めつけていたあなたの気持ちが間違いだったことと親自身が正しいと思い込んでやっていたことが誤ちだったことを示します。

 

〈手紙に書く内容〉
1.あなたがこれまでに親から受けてきた心傷つけられる行為
2.傷つけられたときのつらい感情と気持ち
3.今後、どのような親子関係になりたいかという考え
4.もう二度と傷つけられないためのルールと断絶の宣言

 

ただ離れるだけでは断絶できないの?

毒親と会いたくなければただ距離を取ればいいと思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかしその考え方でうまくいかない方がよくご相談に来られるのが実情です。

 

毒親というのは自分たちがやっていることが正しくて、子どもが間違っていると強く思い込んでいます。

「親なんだから子どもに何をしてもいい」「子どもは親に従うものだ」と考えている毒親はたくさんいます。

 

実はこれが厄介で、子どもが距離を取ろうと離れても毒親が距離を縮めようとします。

だから実際はいつまでたっても関係が断絶できません。

 

なかには引越しして住所も教えず仕事も変えて身を隠している方もいらっしゃいます。

しかし、親であれば住民票の転居先を閲覧したり、戸籍の附票を確認すれば現住所がわかってしまうこともあるためにいつ見つかるかわかりません。

 

結局、いつでも視線を気にしてしまい、不安を抱えて生きている方は多いものです。

したがって、毒親と断絶するためには『追ってきても無駄ですよ』というメッセージをインパクトのあるかたちで親に植え付けなければなりません。

そうすることであなたは身も心も毒親から解放されて真の意味でも断絶が果たせるのです。

 

手紙を送ることのメリット

手紙で気持ちを伝えることは親に恐怖心を感じている方たちがいちばん取り組みやすい方法でしょう。

なぜならば、面と向かって気持ちを伝えることは毒親育ちにとってはとても怖いことだからです。

『これを伝える』と先に決めていても予定の半分も言葉にできなかったという方たちはとても多いものです。

それに会って話せばいつものように感情的になって親子喧嘩に発展する可能性も高く、結局何も伝えられなかったということにもなりかねません。

 

直接親に会わなくてもいいので対面に比べれば精神的に楽です。

手紙の文面も穏やかな気持ちのときに考えることもできます。

時間を書けて何度も修正できるので安心感が増します。

言葉とは違い紙として形に残るので親が何回も見返すことができます。

感情的に反応する親に対して「あの手紙の内容がすべてです。」と言えるので多くを語る必要はありません。

 

〈手紙で伝えることのメリット〉
・親と会わなくても気持ちが伝えられる
・比較的、冷静を保ちながら内容を考えることができる
・時間をかけて文章を考えることができる
・形に残るために親も見返すことができる
・手紙を見た親の感情的反応に対しての対処策の選択肢を多く持てる

 

手紙を見た親はどう反応してくるのか?

手紙に書かれている内容は親にとって夢にも思っていなかったことかもしれません。

これまで何でも親の思い通りになっていたのに、それに対して子どもが反旗をひるがえしてきたのですから。

 

あなたはそんなとき親が持つ感情的反応について知っておく必要があります。

簡単に言えば『何をしてくるのか?』ということです。

親に現れやすい感情的反応は下の3つです。

 

〈親の感情的反応〉
1.あなたの住まいや会社に押しかける
2.電話やメールを大量に送りつけてくる
3.無視して連絡を取らなくなる

 

1.あなたの住まいや職場に押しかける

この親のタイプは毒親全体の10%程度です。

短絡的思考と行動の持ち主で普段から怒鳴っていたり、乱暴な振る舞いや言葉づかいをしていることが多く見受けられます。

わがままで自分勝手な性格で、いつも他人に自分の価値観を押し付けています。

 

反応は手紙を見たその日のうちから1週間程度以内が多く、昼でも夜でもあなたの都合をを考えることなく押しかけます。

押しかけるや玄関ドアをドンドンと叩いたり、大声を出したりと近所の迷惑も考えません。

 

住まいに行っても会えないとわかると会社に押しかえることもあります。

ただし体裁を気にする毒親が多いだけに他人の目のあるところで迷惑行為をしてくるというケースは少なかったです。

 

子どもに会ってまた怒鳴り散らせばいつものようにコントロールできると強く思い込んでいる親もいるでしょう。

また激しい怒りで親も自らのコントロールを失ってしまうということもあります。

 

2.電話やメールを大量に送りつけてくる

この親のタイプは毒親全体の50%程度です。

1の押しかける親と心理構造はさほど変わりません。

比べればほんの少しだけ感情的反応の度合いが低いくらいです。

 

こちらの反応も手紙を見たその日のうちから1週間程度以内が多いです。

こういう親が言うことはあなたの否定か、もしくは自分の言い訳です。

最初は電話が何度もかかってきます。

しかし電話に出てもらえないとなったときにはあなたを否定したり、親自身を擁護するような内容のメールがいくつも送られてくるでしょう。

 

3.無視して連絡をしてこなくなる

この親のタイプは毒親全体の40%程度です。

1と2の親に比べて子どもへの執着が少ないタイプです。

なかには反省しているようなことを言う親もいますが心のなかではあなたを批判していることが多いでしょう。

 

あなたに対しては何も言ってこないでしょうが、他のきょうだいや親戚などには嘘を吹聴している可能性もあります。

「わたしはあの子に裏切られた」や「あの子は親を捨てた」などと言う例が過去にありました。

 

嘘を信じてしまった理由も知らない周囲の人たちが親にかわって電話で否定してきたり、仲裁を持ちかけてきたりというケースはたくさんあります。

 

〈1〉毒親が住まいに押しかけてきたときの対処策

玄関を開けないで断る

毒親があなたの住まいに押しかけてきたら絶対に玄関をあけてはいけません。

玄関越しに毅然とした言葉ではっきりと断ってください。

怖いかもしれませんがここではいかに冷静さを保つかが鍵となります。親と会うつもりはないことをはっきりと伝えるのです。

 

警察に通報する

しかしそれでも帰らない毒親はたくさんいます。

さらに迷惑行為におよぶ親もいます。

そういったときは自信を持って警察に通報しましょう。

 

警察は親子関係のトラブルを解決してはくれませんがあなたの身は守ってくれる存在です。

さらに警察を呼ばれたショックは親にとっても大きなものになります。

 

これまで私がサポートした案件では、警察に通報して間に入ってもらったケースでその後親は関わりをやめています。

「警察なんか怖くないぞ。また来るからな!」と言っていた毒親も衝撃的な出来事だったのでしょう。

警察を呼ばれて2度も3度も耐えられる人はそういません。

 

こんなことで警察を呼んでいいの?

いいんです!自信をもって呼んでください。

最近はつらい親子関係に理解を示してくれる警察官も増えてきました。

親身に相談にのってくれる方もいらっしゃいます。

 

それにそもそも警察官とは市民の安全を守るために存在している人たちです。

住まいに無断で押しかけて迷惑行為をするなんてことはあってはいけないことですね。

何度も繰り返せば迷惑行為です。

 

何かあってからでは遅いです。だから我慢しないで警察を呼びましょう。

 

突然襲ってきたらどうしよう…

家に帰る道すがらをつけられていたり、物陰や背後に潜んでいて家に入る瞬間に捕まるなんてこともあるかもしれません。

もし毒親がそうしてきそうだと思えるなら事前に対策をしておきましょう。

 

近くの警察署に行って『生活安全課』などに毒親の存在とこれまで何をされたのか、そしてこの先どのようなことをされそうなのかを伝えて相談しておくようにします。

過去には見回りを強化してくれたり、ときおり気にして連絡もしてきてくれたという警察官もいました。

生活安全課には女性警察官が配置されている場合が多いですから女性も安心です。

 

外出先から家に帰るときは親がよく出没する時間帯です。

もし親が車に乗ってくるようならどこかに駐車しているはずですから家の周りをぐるっとまわって警戒しましょう。

 

防犯ブザーやスプレーなど、護身用の防犯グッズもあなたに安心を与えてくれます。

楽天やAmazonでも手頃な価格で手に入ります。

誰に見られることもなく購入できるところも安心ですね。

 

パートナーに迷惑をかけたくないと思ったら、、、

もしすでにあなたが結婚をしていてまだ毒親との関係を伝えられていなかったら、

ここでも勇気を出して伝えていかなければなりません。

 

毒親宛に書いた手紙をパートナーにも読んでもらいいかに辛い人生を過ごしてきたかを理解してもらうのです。

毒親のパワーが強大なのはあなたも十分に知っていますね。

そんな毒親からずっとコントロールされていたあなたとでは心の強さは歴然の差となって出てきます。

 

そんなときにはひとりで立ち向かおうとしないことです。

できるだけ理解者は多いに越したことはありません。

一緒に住むパートナーがあなたの気持ちを理解してくれることはとても力強いものです。

毒親と絶縁するときというものは恐怖心と罪悪感が入り混じりとても不安定になります。

横に居てくれる人の支えがあることは非常に重要ですね。

 

〈2〉毒親が会社に押しかけてきたときに対処策

上司に相談して会社として対応してもらう

毒親が会社に押しかけてくるのではないかと考えてしまって不安になる方はとても多いものです。

実際、毎日が怖くて仕事が手に付かないという方もいらっしゃいましたし、そもそも手紙を出せないという方もいらっしゃいました。

評判も落ちてしまうし、仕事もしづらくなるし、と思うと怖くなってしまいます。

しかしそれがワナです。不安にさせて行動を取れなくさせるのがまさに“毒親”です。

 

こういうときは上司に親子関係でトラブルになっていることを相談しておきましょう。

できるだけ近い関係にあって理解してくれそうな上司に話しておくのです。

 

これまでのケースでは直属の上司に相談し理解してもらうようアドバイスしました。

そして押しかけてきたとには「アポイントが無い方との面談はお断りしてる」と伝えて受付より奥には入れないという対策を取りました。

さらに外部からの電話を受ける部署にも話して通しておき、電話を取り次がないように対策をしました。

 

実際に会社に来ても何にもできずに帰るのです。

毒親でも会社に押しかけるという行為は勇気と勢いがいるものです。もともと他人のせいにばかりしてきた依存的な毒親たちですから何度も続けられるほど鋼のような精神力は持ち合わせていないでしょう。

無理だとわかれば早々と退散するといったケースがほとんどです。

会社に迷惑をかけたくないと思ったら、、、

親子関係のトラブルを恥と思ってしまい、上司に相談できないかもしれません。

しかしそれは毎日を不安な気持ちで過ごさなければいけないということでもあります。

 

いつ押しかけてくるのか?

いつ電話がかかってくるのか?

不安と恐怖で仕事が手につかなくなってしまいます。

それではあなたが先につぶれてしまいます。

毒親との絶縁を成功させるにはいかに安心できる状態をつくり、冷静な自分をを保てるかにかかっています。

 

〈3〉毒親が電話やメールを大量に送り付けてきた時の対処策

何度も電話をかけてきたり、何通もメールを送ってきたり、その内容のほとんどが否定批判です。結局、あなたが手紙に書いた悲痛な叫びは受け取らないということの意思表示です。

 

電話に出る必要はない

電話で否定批判してくるのは毒親がまだあなたのことをコントロールできると思い込んでいるからです。

そしてまた以前と同様にあなたの上に立とうとしているからです。

電話に出てしまえばあなたも恐怖心や罪悪感を感じて弱くなってしまうでしょう。

 

これは過去何十年も親とのあいだで繰り返されていた関係なのでゼロになることはありません。

そんな電話にあえて出る必要はありません。

わざわざ毒のある相手と闘う必要はないのです。

それをしてしまうとあなたは途端に親に巻き込まれます。貴重な時間や精神力を奪われてしまいます。

 

もし電話がかかってくることじたいを怖く感じたら着信拒否にしてもいいでしょう。

あなたにとって毒になるだけの人との係わりは何も生みませんから。

 

メールに返信する必要はない

ここでも電話の対処策のときと同じ考え方です。

しかしそれでも電話よりはメールのほうが緊張度合いは少なくなると思います。

 

もしあなたがそれでも何か返信したいと考えるなら、一言はっきりと「手紙に書いたことがすべてです。

私の考えが変わることはありません。」のように伝えればいいでしょう。

あなたのことをコントロールできると思いこんでいる親の考えに打撃を与える言葉ではっきりと断れれば最高です。

 

〈4〉弁護士に依頼する

もしそれでも関わりをやめようとしない毒親には弁護士から送ってもらうもう1つの手紙が有効です。

過去のケースでは親の行っている行為が迷惑行為にあたることやこれ以上のことをするのであれば出るところに出ますよといったことを伝える内容証明郵便を出してもらいました。

 

会社に押しかける毒親のところでも書きましたが、非常に体裁を気にする毒親が多いだけに弁護士という権威から送られてきた手紙は有効に働くことが多いです。

さらに裁判ということになれば『親だから子どもには何をやってもいい』と思いこんでいた毒親も危うく感じて保身を気にします。

 

弁護士に依頼するまでに至るケースはそう多くはありませんが、だいたいここまでくれば親の係わりはほとんどなくなっているケースがほとんどです。

 

さいごに

いつでも正々堂々と毅然とした態度で気持ちと考えを伝えて断ることです。

そして一貫した行動を取り続けることで毒親に対して考えが変わらないと言う固い意思と覚悟を示しましょう。

 

メールを送っても返信はない

電話をしても出てくれない

押しかけても会えない

無理をすれば警察を呼ばれてしまう

さらに無理をすれば弁護士が出てくる

何もできない

 

こうやって毒親はあなたと関係するための選択肢を失っていきます。

そこで最後に残った手紙を何度も読み返すしかありません。

何もできない毒親は時間とともに徐々に諦めていくしかないのです。

 

大切なことは嫌なものは嫌だと伝え、毒親の思い通りにはさせないことです。

毒親を有利にするも不利にするもあなたしだいです。

しっかりと対策をもって行動すれば自由になることができます。

そして、実際に行動して自由と幸せを勝ち取った人がたくさんいます。

あなたもそのひとりになることはできますから。

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